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ソニーの経営戦略 [経営-戦略]

今回はソニーの中期戦略について考察したいと思います。 

2009年11月9日に中期戦略を発表しました。 その概要は以下の通りです。

ソニーは今後さらなる成長と収益力強化のため、以下4点を柱としたトランスフォーメーション (変革)を実施していくとしました。
 1.中核事業(テレビ・ゲーム・デジタルイメージング)の安定的な収益力確保
 2.革新的なハードウェア、ソフトウェアおよびサービスの統合による新たな顧客体験の提供
 3.新規顧客および新規市場の開拓
 4.環境に配慮した商品および事業活動への重点的取り組み

ソニーは上記の施策を通じて、以下の会計指標を設定しています。
 営業利益率5%(2012年度)
 株主資本利益率(Return On Equity)10%(2012年度)

それぞれの4つの施策の詳細は以下の通りです。
 1.中核事業(テレビ・ゲーム・デジタルイメージング)の安定的な収益力確保
  ●液晶テレビ事業のリーディングポジション復権
   ・液晶テレビ事業の2010年度の黒字化および2012年度の全世界マーケットシェア20%(台数ベース)を目指す
   ・既存テレビの事業モデルを超えた新たな収益モデルの創出
  ●ゲーム事業の収益性強化
   ・ゲーム事業は2010年度の黒字化を目指す
   ・ハードウェアとソフトウェアの販売拡大と、PlayStationRNetworkの拡充
   ・コストダウンなどによる採算性改善
  ●デジタルイメージング事業で世界No.1ブランドのポジションを堅持
   ・イメージセンサーや画像処理エンジンなどキーデバイスによる性能差異化およびコスト競争力強化
2.革新的なハードウェア、ソフトウェアおよびサービスを統合し新たな顧客体験を提供
  ●ネットワーク対応商品およびサービス
   3,300万以上のアカウント数(2009年11月16日現在)を持つPlayStationRNetworkを基盤とし、 今後、新モバイル製品やその他のコンスーマーエレクトロニクスを 含めた魅力的なハードウェアと連携したネットワークサービス事業を拡充。ネットワークサービス事業において、 2012年度までに年間3,000億円規模の売上を目指す
   ・ネットワークモバイル事業の強化拡大
     ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズとの連携強化
     電子書籍事業(ハードウェア、コンテンツ)の成長を加速
   ・ネットワーク対応商品の拡充。インストールベースで2012年度末までに3億5,000万台を目指す
  ●2010年度に3D関連商品を本格展開
   ・映像制作からディスプレイ、ゲームまで魅力的で豊富なハードウェア・コンテンツなどの提供により、 グループ全体で3D市場創造を牽引する
   ・2010年度内に液晶テレビ、“ブルーレイディスク”対応機器に加え、「プレイステーション3」
    での3Dゲーム導入を含め、家庭向け3D関連商品を展開する
   ・映像制作・配信・上映のソリューション提供で、放送・業務用機器事業においても3D市場を牽引
   ・2012年度に1兆円を超える3D関連商品(除:コンテンツ)の売上を目指す
  ●リチウムイオンバッテリー事業の成長戦略
   ・既存分野で高収益確保
   ・新規ビジネス(蓄電・自動車用電池)への参入検討
3.新規顧客および新規市場の開拓
  ●ダイレクトマーケティング戦略の強化
  ●ソニーグループとしての統一ブランドメッセージ“make.believe”(メイク・ドット・ビリーブ)を全世界に展開
  ●BRICs他新興国市場への投資を継続し、新規顧客を開拓
4.環境に配慮した商品および事業活動への重点的取り組み
  ●ソニーグループ全体の事業所から排出されるCO2換算温室効果ガスの絶対量を、2015年度までに 2000年度比で30%削減を目指す(*)
  ●製品の消費電力を2015年度までに2008年度比で一台当たり30%削減を目指す(*)
  ●事業活動および製品のライフサイクルを通して、環境負荷ゼロを目指すことを長期目標とする

 上記の通り中期戦略を立案しているが、大きな欠陥があると考えます。それはソニーが企業としてどういう存在になりたいのかという経営ビジョンもしくは経営目標が欠落しているように感じます。
 過去のソニーはウォークマンやCDを初め、世の中にない製品を作り出してきました。いわば新市場をソニー自らが作り出していたといえます。つまり顧客がこれまで気づいていなかった新しい用途を提案することで、新たな顧客ニーズを喚起し、購買意欲をそそるような製品を提供することにより、既存の市場とは、全くことなる新市場を創造していたといえます。ウォークマンにおいては、従来型製品では、音楽を一定の場所で聴いて楽しむものであったが、どこまで持ち歩いて好きなときに聞けるという新たな用途を提案し、新たな顧客ニーズを呼び起こし、携帯型ステレオ市場という新たな市場を生み出しました。このようなことができたのは、「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」という設立趣意書に基づく、企業としての目指すべき姿があったからと考える。その考えにより、人がやらない、未知なる物に挑戦し、高い壁に挑み続けるという企業文化を生み出したといえます。
 しかし、現在ソニーは新市場の創造といった点に関してはアップルに遅れをとっています。これは、上記で述べたソニーとしてどういう企業になりたいのかというビジョンがないというのも多きな原因ではないでしょうか?果たしてかつてのソニーのような、新市場創造型製品を生み出せるか注目です。

http://blog.with2.net/link.php?1193077 

 


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